消防・防災マガジン
不活性ガス消火設備って何?
東京、北関東を中心に消防設備の点検・工事を行っております、一電機㈱です!
先日、母からLINEでこのようなメッセージが来ました。
「この前ニュースで消防設備士が点検中の事故で亡くなったみたいなね」
私自身、このニュースを知らなかったので、すぐに調べました!
不活性ガス消火設備が作動してしまっての事故が、12月と1月に起きています。
明確にその事故について書くつもりではないのですが、過去にもこのような悲しい事故は全国で起きています。
では、不活性ガス消火設備、二酸化炭素消火設備とは何なのでしょうか?
簡単に説明しますと、不活性消火設備の仕組みは、閉鎖された空間を二酸化炭素などで満たし、空間の酸素濃度を下げることで火災を消すという設備です。
火が燃えるために酸素が必要なのはみなさんもご存じかと思います。
一方で、酸素は人間が呼吸をするのにも必要不可欠!
この設備が発報した場合、直ちにその空間内から逃げなければ人命が失われてしまうのです…。
ですが、この設備によって助かる!という場合があります。
それは、精密機器や電気通信機器、美術館などの文化財です!!
不活性ガスによる消火は、消火剤による汚損が少なく、感電などの二次災害も防ぐことができます。
通信関係の重要施設にこの設備を配置することで、会社の損害や膨大なデータなどが消える可能性が低くなります。
なので、この設備のメリットとデメリットを消防設備士はもちろん、建物関係者の方もしっかりと理解し、設置・管理をしていく必要がありますね!
作業員としては、危険を伴う点検作業を行う際には必ず複数人で行うなどの基本的なことはもちろん、作業の確認と災害発生時の対応や情報伝達方法などもしっかりと行っていく所存です!
最後に、不活性ガス消火設備は絶対にいたずらに押したりしないでください!
もし誤作動してしまった場合は、直ちに逃げて119番、もしくは「非常停止ボタン」を押してください!
※操作がわからない場合は、消防設備士に操作を依頼してください!
本社スタッフ:橋本