消防・防災マガジン
危険予知訓練について -KYとKYTー
東京、北関東を中心に、消防設備の点検・工事を行っております、一電機㈱です!
先月の28日に安全大会を行ったことを以前ブログに書きました。
その時、全員で「安全について」を再確認しました。
建築関係のお仕事の方や、作業に出る方はタイトルにもある「KY」についてよくご存じのことかと思います。
ですが、KYという言葉を知らないという方も多いのではないでしょうか??
これからお話しするKYとは、2007年に流行語にもなりました「KY(空気読めない)」ではありません。
「危険予知」という意味になります!
そして私たちのような現場に出向き作業をする作業者が、事故や災害を未然に防ぐことを目的に、作業に潜む危険を予想し指摘しあう訓練を、「KYT(危険予知訓練)」と言います。
先日一電機で行われた安全大会もまさにこの「KYT」を社員全員で行ったことになります。
建設業の方や土木工事に携わっている方、建築中の建物に入る前は必ずこのKYを確認し、安全に工事を行えるように日々指差喚呼(指差し確認)をしてから作業に入ります。
このKYやKYTのキーワードになっているのが「ヒヤリ・ハット」です。
もしこのブログを読んでいる方でこれから建築関係や消防設備業など、作業を伴うお仕事に就かれる方がいましたら、確実に知っておかなければいけない言葉になります!!
「ヒヤリ・ハット」とは、何か作業をしていて重大な災害や事故には至らなかったが、直結してもおかしくなかった!という一歩手前の事例を認知することを言います。
「突発的な事象やミスにヒヤリとした、ハッとしたりするもの」の、ヒヤリ・ハットです。
文字の通りですね。
このヒヤリ・ハットは、建築関係に限った言葉ではありません。
事務作業の方、医療の方、介護、一般企業、学校……
全ての方に言えることになります!
下記の図は、ハインリッヒの法則を図にしたものです。
ハインリッヒの法則とは、労働災害における経験則の一つで、
1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300の異常(ヒヤリ・ハット)が存在する。
と定義したものです。
先日行った安全大会で出たヒヤリ・ハット事例を例としてみてみましょう。
例1.アパートでの消火器点検作業。消火器の設置場所が入居者様玄関の隣だった為、ドアの前にしゃがんで作業をしていたところ、入所者が外出のため急にドアを開けたためぶつかる所だった。
これは実際にあった話ではないのですが、衝突事故がいつ起きてもおかしくないですよね!
入居者様は今点検している人が外にいるなんて思ってないですし、もしドアがぶつかってしまったら、双方にケガの危険性があります!
次に、事務所にいる人の事例も挙げてみます。
例2.事務作業の中で、紙を切断するために定規を当てカッターで切断していたところ、定規にカッターが引っかかり、押さえている手の親指に接触しそうになった。
これも実際にあった話ではありませんが、日常的によくあるシチュエーションなのではないでしょうか。
カッターや会社様によっては包丁が給湯室に常備されているというところもあるかと思います。
刃物は意外と身近にありますし、ヒヤリ・ハットなことが起こりやすいように思います。
この他にも作業現場だけでなく、日常生活にもヒヤリ・ハットは潜んでいます。
厚生労働省のHP内や総務省消防庁のHPにヒヤリハットの事例を閲覧するページがあります。
ヒヤリ・ハットだけでなく、労働災害などの事例も載っておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
あわや大事故ということにならないようにも、日ごろから危険予知をして、安全に暮らしましょう♪
一電機でも、日ごろからKY・KYTを確認、実行して作業をしております!
点検・工事ともに安心してお任せくださいませ!