消防・防災マガジン
いろいろな消火器の種類
東京・北関東を中心に消防設備の点検、工事を行っております、一電機㈱です!
今週中、東京はかなり寒いようです。
皆様、厚手のコートなどの準備はよろしいでしょうか?
急に寒くなると、あわてて衣替えをすることになりますよね…。
さて、今回は消火器の種類についてお話ししようと思います。
以前、自動火災報知設備のセンサーである感知器について書いたことがありますが、意外と種類があるなと思ったはず。
それは、消火器にも言えることで、ひとえに消火器といっても、建物の用途や大きさ、工場などの特殊な薬品等を取り扱っているところなど、それぞれにあった消火器が存在しています。
まず、火災には「普通火災・油火災・電気火災」という3種類に分類することができます。
普通火災(A火災)とは木材や紙、繊維などが燃える火災のことを言い、油火災(B火災)とは石油や、その他の油が燃える火災のことを言い、電気火災(C火災)は電気設備などの火災をさします。
そして、消火器にはそれぞれ、消火に適した消火器というものが存在しています。
普通火災に対応しているのは、粉末(ABC)消火器、強化液消火器、機械泡消火器、水消火器
油火災に対応しているのは、粉末(ABC)消火器、強化液消火器、機械泡消火器、不活性ガス消火器、粉末(BC)消火器
電気火災に対応しているのは、粉末(ABC)消火器、強化液消火器、不活性ガス消火器、粉末(BC)消火器
となっています。
一般的にアパートや商業施設など、私たちが良く利用する防火対象物に置かれている消火器は、
ABC粉末消火器、強化液消火器、中性強化液消火器が多いかと思います。
何故かというと、この3種類の消火器はA火災、B火災、C火災それぞれに適応しているからです。
(※強化液消火器はC火災に対応するのは霧状の物のみです!)
さらに、粉末系消火器にあたるABC粉末消火器は、素早く火勢を抑えて消火するという特性があります。(抑制効果)
粉なので浸透性はないため再燃の可能性がありますが、初期消火にはお任せ!という消火器ですね!
粉末系消火器のほかには、水系消火器、ガス系消火器が存在します。
大きさにも種類があり、車輪がついた大型消火器というものや、据置型消火器という手に持つのではなく床に置いて消火するタイプのものもあります!
これらの消火器は特殊設備のある建物に設置されていることが多いため、あまりお目にかかる機会は少ないかと思います。
そして、一般家庭の方に是非にといえる消火器が、住宅用消火器です!
住宅用としてのみ設計されたもので、実は住宅用のみストーブの火災にも対応しているんです。
これからストーブは大活躍の季節がやってきています。
一般家庭の方にも、用心のために置いておくのはお勧めです!
消火器にはこんなにもたくさんの消火器があります。
自分たちの生活に密接に関係する、粉末ABC消火器や、住宅用消火器は使い方等見てみることをお勧めします♪
また、消火器の設置や点検を行いたい防火対象物の関係者様は、御見積等行いますので、お問い合わせくださいませ!